年収200万円・30歳独身正社員、実家暮らしが100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
これまで年収300万の独身正社員が100歳まで生きると貯金がどうなるか、複数のパターンに分けてシミュレーションしてきました。詳細は過去の記事をご覧いただければと思います。
年収300万円シミュレーションざっくりまとめ
・一人暮らしだと、60歳で定年を迎えて退職金がない場合、70歳過ぎで貯金がなくなる
・一人暮らしだと、退職金500万円ゲットして60歳定年後5年働いても80歳過ぎで貯金がなくなる
・でも実家暮らしをすればちょっとぐらい贅沢しても貯金は100歳まで安泰
じゃあ年収200万円だとどうなるのか?
以前、年収300万円で、実家暮らしでつつましやかに生活すれば100歳でも貯金が3000万円以上確保できるというシミュレーションをしました(下記参照)。
これと基本的に同じ条件下(退職金出る、60歳定年後5年間働く)で、年収を300万円から200万円にダウンさせてみることにします。計算前提は下記のとおりです。
それでは結果を見ていきましょう。
90歳過ぎでゲームオーバーです。。。。
なんと、年収200万だと、実家暮らしで節約してもダメという結果になりました。
年収200万以下の人は男性で約10%、女性で約40%と、決して少数ではありません。(参考:国税庁「民間給与実態統計調査」)
マジメに働いて、税金と社会保険料払っているのに、やってられませんね!!!
年収300万円・30歳独身正社員が100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション~実家暮らしで贅沢可能か?
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
前回の記事で、30歳、年収300万円、独身、正社員が、退職金500万円でて、かつ60歳定年後に5年働く前提で、実家暮らしでつつましやかな生活をすると100歳まで貯金は安泰という話をしました。
↓前回の記事
実家暮らしなんて、人によっては「イヤだ~!」と思うかもしれませんが、生活のためにそんなこと言っていられない場合は、手段として考えてみるのはありだと思います。
しかし前回シミュレーションで、100歳まで貯金は安泰というのは、かなり生活費に無駄がない場合を想定していました。しかも貯金が3,000万円超と、かなり余る。。。(貯金は天国に持っていけない!)なので、今回はもうちょっと旅行とか趣味の費用を増やし、貯金を食いつぶしながら100歳まで生きてみるとどうなるか、シミュレーションしたいと思います。
前回と今回の生活費を下記の通り並べてみました。遊興費を月6万円にアップさせました!
それでは100歳までのシミュレーションも前回と今回を並べてみましょう。
どうでしょうか?遊興費を月2万円→6万円に増やすと、100歳では貯金が若干マイナスになってしまいましたね。でも、これぐらいなら、途中で軌道修正できるし、そんなに心配いらないのではないでしょうか?
月6万あれば、国内旅行1~2回はいけますよね?(一人旅なら。。。)
ためてからハワイ旅行にドーンと使うとか、
友達とちょっと高級なレストランで外食とか、
ライブが好きな人だったらフェスに参加とか、
風俗行くとか、、、
人生一度きりなので、好きなことやりたいですよね。
実家暮らしができる人なら、たとえ年収300万円でも、上記ぐらいの贅沢はできるってことです。(シミュレーション上は。。。)
なので実家暮らしの方、なんとなく貯金しまくってないで多少はお金使いましょう。お金は貯めるもんじゃなく使うもんです。人生一度きりですよ。
年収300万円・30歳独身正社員、月額生活費17万円が100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション~実家暮らしで解決するか?
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
前回の記事で、30歳、年収300万円、独身、正社員、月額生活費17万円で生きていくと、退職金500万円でて、かつ60歳定年後に5年働いても80歳過ぎで貯金が底をつくという話をしました。
↓前回の記事
年収300万なんて今の時代普通だし、正社員でまともに頑張ったとしても、現役時代は何とかなるものの老後が破綻するなんて、やってられないです。ホントに。
じゃあどうするか?収入を上げるか?ここ20年で給与が上がっていない先進国は日本だけ、という現実の中で、収入を上げるのは決して容易ではありません。
そこで今回は、生活費を下げるために、一人暮らしをやめて実家暮らしを選択するとどうなるか、シミュレーションをしてみたいと思います。
実家暮らしなんてイヤだ、という人も多いと思います。
・親がうるさい
・世間体が悪い、恥ずかしい
・親と仲が悪く、いまさら頭を下げて一緒に暮らしたくない
でも、生きるためなら、ちっとも恥ずかしくない、とボクは思います。だってまともに働いても食っていけない世の中なんだから!!
退職金500万円でて、かつ60歳定年後に5年働くという前提は前回同様です。
大きく違うのは生活費です。
60歳までの生活費
前回シミュレーションは家賃7万円でしたが、今回は実家に家賃3万円を入れるという仮定、水道光熱費は0円、食費は平日のお昼ぐらいは自己負担かなという仮定で2万円。
61歳以降の生活費
ご両親が亡くなったと仮定。自宅を相続し(相続財産はここでは考慮しない。すなわち、あてにしない)、固定資産税や修繕で、ならして月5万の住宅維持費と仮定。水道光熱費は自己負担になるので1万円と仮定。食費もすべて自己負担になるので5万円と仮定。
シミュレーション結果は以下の通りです。
100歳でも貯金残高3400万円!!!
実家暮らしで生活費を削減できたため、現役時代に貯金をためこんで60歳で貯金残高5300万円近くに到達、それ以降、収支は赤字であるものの、貯金がマイナスになることなく100歳を迎えることができました。
(大きな病気なく、事故もなく、健康に過ごせたらの話ですが)
というわけで、シミュレーション上では、実家暮らしによる生活費削減は非常に強力であることが分かりました。
できるもんなら、実家暮らしで生活費を抑えたいとこですね。
とはいうものの、上記のシミュレーションは、最低限度の生活費を想定してます。人生一度きりだし、もうちょっと旅行や趣味にお金をかけたり、60歳以降はやっぱり働きたくない、というようなシミュレーションをしてみたいと思います。では。
年収300万円・30歳独身正社員、月額生活費17万円が100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション~定年後働いたら解決?
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
前回の記事で、30歳、年収300万円、独身、正社員、月額生活費17万円で生きていくと、70歳過ぎで貯金残高がマイナスになってゲームオーバーという話をしました。
前回の記事↓
ただそれは、
60歳で定年を迎えても退職金がゼロで(フツーにありえます!)、その後一切働かなかった場合のシミュレーションでした。
今回は、
退職金500万円ゲットできて、65歳まで再雇用で働いた場合(定年前より年収大幅ダウン・・・でもそれが現実)にどれだけマシになるかシミュレーションしてみました。
結果は以下の通りです。
年金も増え、少しマシになりましたが、80歳過ぎでゲームオーバーです。。。
(余談ですが、退職金は、給料に比べて税金がものすごく安いんです!上記の計算では500万円をまるごと手取りと仮定しています)
ちなみに、退職金の相場の話をすると、企業規模、業種、学歴、勤続年数によってバラバラですが、
大学卒(管理・事務・技術職)が20年勤続すると平均1,000万円、30年勤続すると2,000万円、なんてデータがありますが(出典:厚生労働省HP)、そもそも中小企業だと退職金なんてありません、というケースも珍しくないし、上記の計算過程である500万円というのは決して低すぎる数字ではないと思います。
退職金500万円でて、60歳定年後、5年働いてもダメなの・・・?
ほかに対策がないか、引き続きシミュレーションしてみようと思います。
年収300万円・30歳独身正社員、月額生活費17万円が100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
年収300万時代とか、老後2000万問題とか、下流老人とか、みなさん老後が心配ですよね。
ただ心配するだけでなく、実際に数字でシミュレーションしてみるとどうなるのか、個人的にやってみましたので少しでもお役に立てると幸いです。
上記の計算前提で60歳までシミュレーションをすると下記のようになります。
しかし、その後はどうでしょうか?今の年金制度では、年金は原則65歳からの支給です。なので61~64歳は働かないと無収入となります。働かない前提でいくと、、
あれ???70歳過ぎでゲームオーバー????????
現実はこのように非常に厳しいです。
年収300万なんてふつうだし、決して贅沢せず、会社員時代に毎年40万円ぐらい貯金できる人でも、こうなってしまうんですね。
じゃあどうするか?いろいろ計算前提を変えながら、考えていきたいと思います。