年収300万円・30歳独身正社員、月額生活費17万円が100歳まで生きた場合の貯金シミュレーション~実家暮らしで解決するか?
こんにちは。元公認会計士・FP(ファイナンシャルプランナー)のボキニャンです。
前回の記事で、30歳、年収300万円、独身、正社員、月額生活費17万円で生きていくと、退職金500万円でて、かつ60歳定年後に5年働いても80歳過ぎで貯金が底をつくという話をしました。
↓前回の記事
年収300万なんて今の時代普通だし、正社員でまともに頑張ったとしても、現役時代は何とかなるものの老後が破綻するなんて、やってられないです。ホントに。
じゃあどうするか?収入を上げるか?ここ20年で給与が上がっていない先進国は日本だけ、という現実の中で、収入を上げるのは決して容易ではありません。
そこで今回は、生活費を下げるために、一人暮らしをやめて実家暮らしを選択するとどうなるか、シミュレーションをしてみたいと思います。
実家暮らしなんてイヤだ、という人も多いと思います。
・親がうるさい
・世間体が悪い、恥ずかしい
・親と仲が悪く、いまさら頭を下げて一緒に暮らしたくない
でも、生きるためなら、ちっとも恥ずかしくない、とボクは思います。だってまともに働いても食っていけない世の中なんだから!!
退職金500万円でて、かつ60歳定年後に5年働くという前提は前回同様です。
大きく違うのは生活費です。
60歳までの生活費
前回シミュレーションは家賃7万円でしたが、今回は実家に家賃3万円を入れるという仮定、水道光熱費は0円、食費は平日のお昼ぐらいは自己負担かなという仮定で2万円。
61歳以降の生活費
ご両親が亡くなったと仮定。自宅を相続し(相続財産はここでは考慮しない。すなわち、あてにしない)、固定資産税や修繕で、ならして月5万の住宅維持費と仮定。水道光熱費は自己負担になるので1万円と仮定。食費もすべて自己負担になるので5万円と仮定。
シミュレーション結果は以下の通りです。
100歳でも貯金残高3400万円!!!
実家暮らしで生活費を削減できたため、現役時代に貯金をためこんで60歳で貯金残高5300万円近くに到達、それ以降、収支は赤字であるものの、貯金がマイナスになることなく100歳を迎えることができました。
(大きな病気なく、事故もなく、健康に過ごせたらの話ですが)
というわけで、シミュレーション上では、実家暮らしによる生活費削減は非常に強力であることが分かりました。
できるもんなら、実家暮らしで生活費を抑えたいとこですね。
とはいうものの、上記のシミュレーションは、最低限度の生活費を想定してます。人生一度きりだし、もうちょっと旅行や趣味にお金をかけたり、60歳以降はやっぱり働きたくない、というようなシミュレーションをしてみたいと思います。では。